乃木坂46が1日、東京・神宮球場で「真夏の全国ツアー2019」千秋楽公演を開催し、初代キャプテンの桜井玲香(25)がグループから卒業した。

グループ愛あふれるスピーチで、卒業後も“乃木坂の一員”だと強調。ともに未来の乃木坂46を作ると誓った。新キャプテン秋元真夏(26)率いる現役メンバーたちは、桜井が作った「乃木坂らしさ」を継承していく。

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中盤に、桜井と秋元の新旧キャプテンによるツーショットトークがあった。桜井は「私は初代キャプテンだったけど、今日の夜12時を過ぎた後は、真夏さんにキャプテンをやってもらうんです」とあらためて紹介。秋元は「まさかだね」と笑った。桜井も「本当、まさかだよね」と笑った。

11年8月結成の乃木坂46では、桜井が翌12年6月に正式にキャプテンに就任。女子校出身で品があり、パフォーマンス力も高く、7年以上にわたってグループをまとめ、けん引した。

今年7月に桜井が卒業を発表。8月上旬にスタッフから直接指名された秋元は、言葉も出ないくらい驚いたという。桜井も「真夏は1期生だし、私より年も上。もっと下の子になるのかな、って誰もが思っていたと思う」と話す。

意外な人選ではあったが、8月14日の大阪公演で新キャプテンが発表されると、会場を埋めたファンから大歓声を浴びた。愛されキャラの秋元は、メンバーやスタッフからも頼りにされる存在だ。桜井も「いっつも、MCの時には真夏に大体助けてもらっているから」と感謝する。

アンコールでは、秋元が桜井への手紙を読み上げた。「玲香がキャプテンじゃなかったら、今の乃木坂はありません。私だけじゃなく、ここにいるみんながそう思っているはずです」と涙ぐんだ。「目には見えない乃木坂らしさ。それは玲香が作ってくれたこの優しい空気感だったと思います。みんな心の底から、玲香がキャプテンで良かったと思っています!」と感謝を伝えた。既に安定感のある秋元新キャプテンが、グループの勢いや雰囲気を継承、継続していく。

◆乃木坂の今後 16年に3期生12人が加入。与田祐希(19)山下美月(20)はじめ、トップクラスの人気メンバーに成長したメンバーも多い。さらに昨年加入した4期生11人にも、有望株がそろう。新曲「夜明けまで強がらなくてもいい」でセンターに抜てきされた遠藤さくら(17)はこの日、エース齋藤飛鳥(21)と2人で「他の星から」をパフォーマンスし、会場を沸かせた。遠藤とともに初めて選抜入りした賀喜遥香(18)も「白米様」で高い歌唱力を発揮。次世代メンバーたちは、秋元新キャプテンのもとで活躍しそうだ。