英王室のヘンリー王子(34)が3日、オランダのアムステルダムで行われた旅行業界の環境に優しいツアープロジェクトの立ち上げイベントに出席し、批判されたプライベートジェット機の使用について初めて言及したとピープル誌など複数のメディアが伝えた。

演説したヘンリー王子は、「今日はここに民間機で来ました。これまで人生の旅の99%は民間機を利用しています」と説明した上で、時として家族の安全を守るためにプライベートジェット機を使わざる負えないこともあるとの見解を示した。また、偽善的だと批判されたことについては、「(自身の旅行で)排出された二酸化炭素のオフセットに常に努めている」とも語った。

環境保護問題に関心が深いと言われるヘンリー王子とメーガン妃は先月、わずか10日間の間に2度にわたってプライベートジェット機を使用してバカンスに出かけたことで、言動が矛盾していると批判されていた。演説でヘンリー王子は、「私たちは皆今よりも良い行いができます。完璧な人間はいませんが、自分が及ぼす影響について責任を持っています。問題はそのバランスを取るために私たちに何ができるのかということです」と語り、旅行業界が環境により良いツアーを提供することで持続可能な旅行を主導することへの期待を寄せた。(ロサンゼルス=千歳香奈子)