プロレスラー蝶野正洋(55)が8日、埼玉・川口市の「イオンモール川口前川」店で、企画・発案した防災本「防災減災119」の出版記念イベントを行った。

リングでともに戦った仲間の死から命の尊さを実感。救急救命や地域防災を広める活動に取り組み始めたという。10年に「ニューワールドアワーズ スポーツ協会」を設立し、現在は日本消防協会の「消防応援団」として広報活動などに協力もしている。

この日は、川口市の消防局員と一緒にAED(自動体外式除細動器)の使い方を実演。「人が倒れていて、119番で救急車を呼んでも到着するまで平均8分かかる。心臓が止まってしまったら大変。AEDの電気ショックと心臓マッサージの応急手当てが必要です」とアピールした。

サラリーマンは会社などでAED講習を受ける機会が増えたが、「旦那の方が早く倒れるから、奥さんたちに講習を受けて欲しい」とジョークを交えながら、イベントを盛り上げた。

これからは「自助」が大切だと説明した。「自分の身は自分で守る。AEDにも興味を持ってもらいたいし、台風が来た時も、地域のエリアマップを見て地域防災の情報を確認することが必要です」と訴えた。

今年がプロレスデビュー35周年。来月には35周年記念イベントを予定しているという。