6人組ロックバンドSuchmosが8日、地元・横浜スタジアムで初の単独公演を開催した。台風15号が近づき時折雨が降る中だったが、3万人ソールドアウトの会場では、観客がレインコートなどを身につけながら、冒頭から総立ち。ボーカルのYONCEは「いつ降り出すか分からない中、来てくれてありがとう。(会場が)パンパンじゃん~。もうすでにメチャクチャ楽しい」とあいさつした

茅ケ崎出身のYONCEをはじめ全員が神奈川県育ちで、幼少時に野球観戦もするなど、メンバーにとって聖地のハマスタ。13年の結成時からライブなどで公演の夢を公言し続けてきた。ライブハウスClub Lizard、横浜Bay Hall、パシフィコ横浜、横浜アリーナと徐々に会場キャパをステップアップして結成6年で悲願達成。YONCEは「やるやると言っていた横浜スタジアムがついに、今本当にやってます」と感無量の様子だった。

「MINT」ではファンと合唱した他、CMで人気を得た「STAY TUNE」や昨年NHK紅白歌合戦で歌った「VOLT-AGE(ボルテージ)」「808」など21曲を披露。6月に腫瘍摘出手術を受け7月に復帰したベースHSUも「お待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません。全裸監督のセリフなんだよね」と、話題の配信ドラマをネタにした冗談を交え、元気な姿を見せた。

最後まで雨は降ったが、3時間で無事ライブは終了。YONCEは最後に「ここから見る景色を楽しみにしていたんだけど、超最高だった」と目を潤ませ、「気をつけて帰ってね」と、台風接近の中を帰るファンを気遣った。