9日に放送された女優上野樹里(33)主演のフジテレビ系連続ドラマ「監察医 朝顔」(月曜午後9時)第9話の視聴率が10日、12・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが分かった。前回の10・2%より2・5ポイント、アップした。

初回から13・7、12・3、7・9、12・3、12・3、12・3、14・4、11・4、10・2%だった。第3回は1話と2話のダイジェストSPが放送されている。

万木朝顔(上野)は神奈川県にある興雲大学に勤める法医学者。横浜・野毛山署のベテラン刑事の父・平(時任三郎=61)は健在だが、2011年(平23)3月11日に東北の海沿いにある実家に帰省中に、東日本大震災に巻き込まれた母の里子(石田ひかり=47)の遺体は見つかっていなかった。そして、父の同僚でもある刑事・桑原真也(風間俊介=36)と結婚して、4歳になる娘のつぐみ(加藤柚凪)に恵まれていた。

第9話で、興雲大学の法医学教室に解剖の依頼が入った。指示を受け、準備をする朝顔(上野)や光子(志田未来)たち。だが、運び込まれた遺体を見た朝顔は目を疑った。遺体は、朝顔の幼なじみでもある三郎(きづき)の妻、結衣(松長ゆり子)だった。

朝顔は、気を落ち着かせて解剖を始めようとするが、手が震えてしまい、メスを落としてしまう。その姿を見た主任教授の夏目茶子(山口智子)は、邪魔だから解剖室から出ていくよう朝顔に命じた。

結衣は、自宅の階段前で頭を打って死亡していた。背中から落ちたようで、あおむけの状態だったという。第一発見者は三郎だった。解剖の結果、大きな損傷は、頭蓋骨と頸椎(けいつい)の骨折。2階から落ちたにも関わらず背中の傷が少なく、上腕にはまったく傷がなかったのは、1歳の次男・陽斗(遠藤千空)を抱いたまま転落したからではないかと考えられた。

検視官の丸屋大作(杉本哲太)は、誰かに突き落とされた可能性はないか、と茶子に尋ねた。事件性があれば現場を調べる必要があるからだ。朝顔は、他殺なんてあり得ない、三郎が結衣を殺すはずがない、と訴える。

同じころ、朝顔の父・平(時任)と後輩刑事の森本琢磨(森本慎太郎)は、三郎から事情を聴いていた。三郎は、前夜、団体客が入って忙しかったため、帰宅後すぐに寝てしまったが、朝6時くらいに大きな物音がして目を覚ましたら階段の下で結衣が倒れており、横で陽斗が泣いていたと証言した。