女優広瀬すず(21)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の27日に放送された第155回の平均視聴率が22・5%、28日放送の第156回が21・0%(ともに関東地区)だったことが30日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第139回の23・8%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、柴田家では剛男(藤木直人)と照男(清原翔)が古い牛舎を建て替えて新しく設備を導入する話をしていた。多額の借金をして設備投資しようとする照男に対し、泰樹(草刈正雄)は「やりたいようにすればいい。これは照男の開拓じゃ。照男が覚悟すりゃあいい」と話した。

その時、牧場に激しい雨が降り、雷鳴が響きわたった。翌朝、泰樹らは停電していることに気づき、居間に集まった。すると、泰樹は「牛が鳴いてる。牛が鳴いてるのが聞こえんのか、すぐに牛舎行け!牛を放っておくな!牛は決まった時間に搾ってやるから、良い乳を出してくれるんじゃ。こっちの都合で待たせるな!手で搾るんじゃ!」と叫んだ。そして、なつや剛男らは牛舎に駆けつけみんなで搾乳を行った。その甲斐があって、牛の乳房炎を回避することができた。

嵐が去った翌日、泰樹となつは荒れ果てた天陽の畑に向かい、じゃがいもを掘り起こしている靖枝を手伝った。その作業中、泰樹はなつに「わしが死んでも悲しむ必要ない。なつの中に生きている」と告げた。そして作業を終え泥だらけになったなつと泰樹の笑い声が青空に響いた。その頃、照男(清原翔)と砂良(北乃きい)も散らかった小屋で落胆していたが、再び一からやり直すことを決意した。

そして、なつと坂場と優が十勝の大草原を歩いていると「ここからまた始まるんだね。私たちの開拓が」と明るい未来に思いをはせた、という内容だった。