元SKE48のタレント矢方美紀(27)が16日、都内で、FWD富士生命「がんと共に生きるためのアピアランスセミナー」に出席した。

抗がん剤治療の副作用による外見の変化に関するケアのセミナー。

矢方は18年4月、乳がんによる左乳房全摘出とリンパ節切除手術を公表。現在もホルモン剤の治療を続けながら、タレント活動を行う。術後の抗がん剤治療の影響で、脱毛やむくみなど見た目の変化が起こり「タレントの仕事をしていたので、悩みました」と振り返った。ホルモンの乱れにより体温が上昇する「ホットフラッシュ」についても、「電車の中で滝のような汗をかいていて、恥ずかしかったです」と苦労を明かした。

ひと目を避けるように生活した時期もあったが、医療用ウイッグなど闘病者向けの美容サービスと出会い考え方が変わった。カラーウイッグを身に付け「今日はコスプレをしていると思えばいいと、プラスにとらえて楽しんでいました」。また「おしゃれを楽しみたいというのが、ポジティブになったきっかけの1つ。人生1回しかないので、暗い日々を過ごすのは嫌だった」と振り返った。

現在は名古屋の養成所でレッスンを受けながら、夢である声優としての独り立ちを目指す。2021年にはアニメ「シキザクラ」への出演が決定しており、矢方は「この仕事を目指せるだけでうれしい」と声を弾ませつつ笑顔。「今は顔を見て『矢方さん』と言ってもらえるけど、声だけでも『矢方さん』と言ってもらえるようになりたい」と目標を掲げた。