俳優の川崎麻世(56)とタレントのカイヤ(57)の離婚裁判が28日、東京家裁(石橋俊一裁判官)で開かれ、離婚理由をめぐり真っ向から対立した。

昨年10月に川崎が訴訟を起こしたが、カイヤの代理人が辞任して延期になっていた。今年7月にカイヤが離婚と2000万円の慰謝料を求め反訴した。今回の裁判は、お互い離婚を求めているが、離婚の原因がどちらにあるかが争点となっている。この日は双方が出廷、対面した状況で尋問が行われる予定だったが、カイヤが「不安になってきた」と直前に退廷を希望したため顔を合わせることはなく、それぞれに対して尋問が行われた。

最初に尋問を受けた川崎は淡々と「カイヤが気にくわないことがあると手が出たり罵倒された」と説明。「けんかしたカイヤが運転する車のボンネットに(自分が止めようと)飛び乗り、サイドミラーにつかまっていたが、(運転するカイヤに)加速されて振り落とされた」「いつか殺されるのではないかと思っていた」などと主張。自身の暴力については「全くない」と否定し、15年近く別居しているとした。

一方、カイヤは英語で通訳を通しての尋問となった。反訴した理由について「クリスチャンなので結婚の契りを信じていた。しかし、裁判になってウソがたくさん出てきて耐えられなくなった」と明かした。その上で、結婚当初から川崎に暴力を受けていたとし、暴力を受け身体に青あざができた写真などを証拠として提出。「(泥酔した川崎が運転する車を)止めようとしたら怒ってハンドルをきって私をはねました」などとし、「彼の場合ゼロか100。針が大きく振れるので(怒る理由の)見当がつかないことがたびたびあった」とDVを受けていたと証言。さらには、昨年まで同居していたと涙ながらに主張した。

対立は金銭面にも及び、川崎は生活費や子どもの学費について「ずっと全て払い続けてきました」と預金通帳の写しを証拠として提出し訴えたが、カイヤは通帳の存在を知らなかったと主張。家賃なども「私が払っていた」とした。

また、この日の裁判で川崎が現在、昨年、一部で報じられた一般女性と同じマンションに住み、交際中であることも明らかになった。川崎は「普通にお付き合いさせてもらっています」とし、男女関係についても「そうです」と認めるひと幕もあった。

裁判はこの日で結審、来年2月3日に判決が下される。

<麻世とカイヤの愛憎劇>

▼89年11月 カイヤがアメリカで長女を出産

▼90年8月 結婚

▼93年7月 川崎が女優と不倫報道。カイヤ同席で釈明会見

▼96年1月 第2子長男が誕生

▼00年2月 川崎の一般女性との不倫疑惑が報じられカイヤが会見。「私は麻世のことを信じている。2人は愛し合っている」

▼00年11月 別居報道も川崎は「ありえない」

▼04年4月 カイヤがトルコ人との交際を報じられるも、完全否定

▼11年9月 川崎がカイヤとの別居を認め、“通い夫”であることを明かす

▼12年3月 川崎とカイヤのダブル不倫として報じられる

▼14年5月 カイヤのギニア人男性との不倫疑惑が報じられるも、川崎は「友人の1人と思う」

▼同9月 テレビ番組で、カイヤが、9人の交際相手がいることを告白

▼同11月 川崎の一般女性との不倫妊娠が報道されるも、川崎はブログで否定

▼18年10月12日 川崎が東京家裁に離婚を求める裁判を起こしていることをブログで言及し、17年から始まっていることを明かす

▼同17日 第1回口頭弁論の延期を発表

▼同30日 カイヤのブログで長男が川崎に向け「うそはやめて!」などととメッセージ

▼今年10月23日 離婚訴訟に対し、カイヤが反訴をしていることが判明