俳優役所広司(63)が3日、東京国際映画祭で、主演の日中合作「オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁」(ユー・フェイ監督、15日公開)のワールドプレミアイベントに出席した。

山岳救助隊員を演じ、初めてワイヤアクションに挑戦した役所は「けがもたくさんしました。ワイヤアクションがあまりうまくなくて、(女優チャン・)ジンチューさんを助ける場面では、助けるどころか、体があざだらけになりました。映画ではちゃんと助けてますので楽しみにしてください」と苦笑いした。

役所は撮影中に左足を負傷。昨年2月のイベントでは足をかばうように歩いていた。

役所はこの日、けがを振り返り「(撮影の)前半で足をけがをして、スケジュールに迷惑をかけたことが心残りです。でも、けがをした僕をスタッフ、キャストがいたわってくれて本当に感謝しています」と話した。

共演者たちは役所を絶賛した。

ジンチューは「役所さんは体があざだらけになっても、一言も愚痴を言わなかった」と話し、俳優リン・ボーホンは、普段の優しい雰囲気から役に入った時に一変した様子を見て「役所さんは神」。

役所は「今日はたくさん褒められたのでうれしくて。ジンチューさんに『一言も愚痴を言わなかった』と言ってもらいましたが、日本語で愚痴を言ってたんだと思います」と謙遜した。

ほかにプロデューサーのテレンス・チャン氏、フェイ監督が出席。