東京・国立劇場12月歌舞伎公演「近江源氏先陣館~盛綱陣屋~」「蝙蝠の安さん」(4~26日)の会見が8日、都内で行われた。

「盛綱陣屋」で佐々木盛綱を28年ぶりに演じる松本白鸚(77)は「今年の締めくくりとして恥ずかしくないように、後ろに控える強敵に負けないように演じたい」。「蝙蝠-」はチャプリンの名作映画「街の灯」をもとにした歌舞伎で、88年ぶりに上演する松本幸四郎(46)は「もともとチャプリンが好きで、30年近く前に興味を持って当時の資料を見たら、面白かった。いつか上演したいと思っていたので、ようやく実現できることに感謝します」。

白鸚は今年は久しぶりに挑む役をいくつか演じ、「ラ・マンチャの男」は上演回数1300回を超え、天皇陛下の「即位の礼」の式典にも招かれ、「明日(9日)の即位を祝う祭典ではお祝いの言葉を述べます。幸せなこと」と振り返り、幸四郎も「三谷かぶきを歌舞伎座で上演し、息子(市川染五郎)との『連獅子』を歌舞伎座で演じられた。巨人が5年ぶりに優勝したこともうれしかった」と話した。