歌舞伎俳優松本白鸚(77)が9日、東京・皇居前広場で、「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」第2部祝賀式典に出席し、祝辞を述べた。

「令和の御代に変わり、若き天皇陛下が新しい象徴として私たちによりそってくれてることを、国民の1人して大変うれしく思います」とした。

昨年の松本幸四郎、市川染五郎と37年ぶり2度目の親子孫3代襲名を引き合いに出し、「父白鸚は襲名の“名”は“命”だと申しました。伝統に命を吹きこむのは、令和に生きる私たちの務めだと思っています。伝統を大切に思えばこそ、今を生きる者として考え工夫し努力しなければならないと存じている次第です」とし、「皇室という永い伝統を引き継ぐ両陛下は現代の日本における国民の象徴として、両陛下らしい新たな息吹を日本の伝統文化にもお与えくださることと固く信じています。その姿でお導きいただけることを国民の1人として拝受できるのは、将来の我が国にとって明るく大きな希望です」と述べた。