シンガー・ソングライター山崎まさよし(47)が23日、14年ぶりとなる主演映画「影踏み」(篠原哲雄監督)の大ヒット舞台あいさつに出席した。

同作は作家横山秀夫氏の同名小説の映像化作品。孤高の泥棒が事件を解き明かす異色の犯罪ミステリーで、山崎は世間のルールを外れプロの窃盗犯として生きてきた真壁修一を演じている。

15日から公開され「ネタバレ禁止でずっとプロモーションしてきたけど、ネタバレしても何度も楽しめる作品」とアピールした。この日も、会場の多くがリピーターだった。

同作の見どころを聞かれ、「本が飾ってあるところでのデートシーンで、1つの絵の前からずっと動かない女性がいるんです。ずーっと動かないんです! そこに注意して見ていたければ、また味わい深く」と力説し、「物語とは全く関係ないですけど」と笑いながら付け加えた。

来年、デビュー25周年を迎える。「このタイミングでこの作品にかかわれたことをうれしく思います。音楽を含め、今出せる力を最大限に注ぎ込めた作品です。この作品が皆さんの好きな、フェイバリットに加わることを祈っております」と訴えた。

この日、北村匠海、篠原監督も登壇した。

北村は山崎ともに、昨日22日放送のテレビ朝日系音楽番組「ミュージックステーション」に出演した。Mステ初出演だが、「まさよしさんと出会ってなかったらあそこに立てたのはいつだろうと。バンドをやっているけど、あそこに出るのはなかなか難しいですから」とかみしめるように語った。「歌ったあと楽屋に帰ったら、手が震えていました」と身ぶりで説明。山崎から「アルコールが切れたのか」と突っ込まれ、会場を笑わせた。

また、自分の出演を録画して、あらためて見返したことも明かした。「『まさよしさんの横にいるんだ。すごいことになっているな、北村君』と思った」と客観的に見ていたことを話した。「小学校のころから見ていた番組ですし、椎名林檎さんともたくさんおしゃべりできて、すてきな2時間をすごしました」と続けた。