俳優沢村一樹主演(52)のフジテレビ系連続ドラマ「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」(月曜午後9時)の第2話が、13日に放送される。

日本国民のあらゆる個人情報や全国の監視カメラの映像などが集約されたビッグデータを解析し、AIが統計学的に割り出した“未来の犯罪者”を、潜入・追跡捜査して犯罪を未然に防ぐ未然犯罪捜査対策準備室・通称「ミハン」。この特命班のリーダーを務める井沢範人(沢村)は、元公安のエリート刑事。だが、ミハンシステムによるテストケース「0号」の冤罪(えんざい)事件が原因で、妻と娘を無残に殺された過去を持つ。普段は物腰も柔らかく、飄々(ひょうひょう)としていてつかみどころがない井沢だったが、その裏側には刑事としての一線を越えてしまいそうな凶暴性も内包しており、警察上層部からも危険視されていた。

18年7月期に次ぐシリーズに沢村は「前作をやっているときから『続編あるんじゃない?』という話を、なんとなく現場で話してはいたんですけど、本当に決まったのでうれしかったです。キャストが変わって、キャリア組には水野美紀さんが入られるので、楽しみです。あと、僕はもう52歳なので、結構ケガとか気をつけなきゃいけないなと(笑い)。一応、体をほぐすようにはしているんですけど、準備はそれくらいかなあ。みなさんの期待に応えられるようなものをお届けできるんじゃないかなとは思っています」と話している。

演じる井沢について「ダークな部分。前作もそうだったんですけど、登場人物それぞれに陰の部分があって、今回そこがもっと膨らんでいるというか。暗くなりがちなので、はっきりと緩急つけて、ダークなところはドーンと入り込んでダークにして、そうじゃない普通の捜査の時は…。もともと井沢は公安にいて、ミハンに来てからは、おちゃらけてるんですよね(笑い)。そこの部分はしっかりと、本当に現場を楽しむようにしようと思っています。その緩急をしっかりつけないと、あんまり暗くなっても面白くないし、リアリティーばっかりを求めずに、ちょっと楽しく見られるところは楽しく、グーッと引き込むところは引き込んで演じられたらいいなと思っています」と話している。

第2話では、井沢(沢村)は、保釈後に行方不明となり、遺体となって発見された元警察庁次長・町田(中村育二)の件で、警視庁捜査一課の早川誠二(マギー)から事情聴取を受ける。井沢は、マジックミラー越しに見ていた、上司に当たる法務官僚でミハン統括者の香坂(水野美紀)に、腹を割って話そうと持ち掛ける。香坂と対峙(たいじ)した井沢は、妻と娘を殺した凶器のナイフが1カ月ほど前に送り付けられてきたことを切り出し、その犯人とされて服役中の宇佐美(奥野瑛太)に香坂が面会に行った理由を問いただそうとする。

井沢の同僚の山内徹(横山裕)に井沢の監視を命じていた公安部部長の曽根崎正人(浜田学)は、町田の死を表向きは自殺として発表する。そして、山内に井沢から目を離さないよう改めてくぎをさす。

そんな折、ミハンが新たな危険人物を割り出す。ターゲットは、近所に住む女子高生の時田明日香(竹内愛紗)をストーキングしている無職の男・馬場智樹(影山徹)だ。だが馬場は、意図的にストーカー規制法に抵触しない程度に付きまとっているようなふしがあった。そして馬場は、ギャンブルで作った借金のせいで闇金からも追われていた。単純なストーカーではない犯罪。一方、優等生だった明日香も、ここ最近、何故か学校をサボっていた。

井沢たちは潜入捜査を始めるが、捜査中、何者かに明日香が誘拐される。少女拉致誘拐事件の背後に見えてくる驚くべき真実。24時間以内に少女を救い出すため、ミハンが動く。