清野菜名(25)と横浜流星(23)がダブル主演する日本テレビ系連続ドラマ「シロでもクロでもない世界でパンダは笑う。」(日曜午後10時30分)の19日放送の第2話の平均視聴率が7・9%(関東地区)だったことが20日、ビデオリサーチの調べでわかった。初回放送の視聴率は9・5%だった。

横浜が連ドラ初主演を努める本作は、同局系列の読売テレビが04年「乱歩R」以来16年ぶりに制作するプライム帯のドラマとなる。

本作は悪質なセクハラやパワハラ、組織の不正や権力者への忖度(そんたく)といったグレーなことが闇に包まれていく問題を最凶バディの2人が立ち向かっていくストーリー。

清野は囲碁棋士・川田レンと驚異的な身体能力を持つ謎の女・ミスパンダという2つの顔を演じる。横浜は表向きは大学で精神医学を学ぶ傍ら、メンタリストNとしてテレビにも出演する医学生だが、裏ではミスパンダを操る「飼育員さん」森島直輝を演じる。

一昨年10月期の「今日から俺は!!」で圧巻のアクションを披露した清野と、昨年1月期の「あなたの番です」で空手経験を生かした格闘シーンを見せた横浜が、本作でも見応え十分なアクションシーンを見せる。

今回2人のビジュアルは囲碁棋士の川田レンと「飼育員さん」の森島直輝となっている。

森島に指令を出す謎の男Mr・ノーコンプライアンスこと法務大臣の佐藤源造を佐藤二朗、レンの母で病気療養中の川田麻衣子を山口紗弥加、森島の恋人で報道記者の佐島あずさを白石聖、佐島の先輩でディレクターの神代一樹を要潤、レンの働く囲碁喫茶の店主加賀春男を升毅、その妻佳恵を椿鬼奴、森島の指導教官で精神科医の門田明宏を山崎樹範、森島の友人前川雪乃を祷キララ、小國武史を中田圭祐がそれぞれ演じる。

第2話でレンと直輝は、東京誠立大学のキャンパスで学長の岸本がナイフを持った男に襲われる事件に遭遇。男は岸本を刺した後、レンに襲い掛かる。

事件を受けて、東京誠立大学副学長の池渕が記者会見を開く。池渕は、岸本が意識不明の重体と発表。犯人は、赤嶺という3浪中の浪人生だった。

神代は、犯人の動機について「あの告発が原因なのでは?」と質問。“あの告発”とは、世間で話題になっている不正入試疑惑のことだった。東京誠立大学に通う岸本の息子・俊一の入試の成績表がネットに流出。その得点が大学の合格基準に達していなかったため、俊一は父親の権力によって不正に入学したのではないかと疑われていた。赤嶺はその疑惑を知り、岸本への怒りから犯行に及んだとみられた。

池渕は神代の追及に対し、入試で不正があったことを認める。さらに、第三者委員会を設置して徹底的に調査すると宣言する。

直輝はMr.ノーコンプライアンス(佐藤二朗)から、不正入試問題にシロクロをつけるようにと告げられる。

レンは直輝に呼び出され、パンケーキの店へ。パンケーキにかけられるシロップを見つめるうち、レンの意識は遠のいていく。そして、ミスパンダが出現。直輝の指示を受けたミスパンダは行動を開始する。

全日テレビでは、神代とあずさが東京誠立大学不正入試問題を番組で取り上げることを提案。しかし、チーフプロデューサーの飯田(福田転球)と、プロデューサーの田中(永山たかし)は、取り上げることを渋る。

そんな中、東京誠立大学で第三者委員会が開かれる。そこにミスパンダが駆け付けてこの問題の犯人がここにいると言い放つ。

第三者委員会が会見を放つタイミングで、再びミスパンダが現れて、犯人を暴く。