天海祐希(52)が主演を務める日本テレビ系連続ドラマ「トップナイフ-天才脳外科医の条件-」(土曜午後10時)の25日放送の第3話の平均視聴率が12・9%(関東地区)だったことが27日、ビデオリサーチの調べでわかった。初回は13・0%、第2話は12・4%だった。

今作は天海演じる脳動脈瘤(りゅう)のスペシャリスト医師、深山瑤子がくせ者の同僚たちと衝突しながら奮闘するドクターストーリー。

「世界のクロイワ」の異名をとり、マスコミにもたびたび取り上げられるスター脳外科医・黒岩健吾役を椎名桔平(55)が演じる。そして幼い頃から何事も1番だったエリートだが、実技がからっきしな新人の専門研修医・小机幸子役を広瀬アリス(25)が演じる。永山絢斗(30)は手技に絶対的な自信をもつが同僚にも患者にも心を開かない孤高の医師・西郡琢磨を演じる。医師としては平凡だが、人の適材適所を見分ける能力にたける脳神経外科部長・今出川孝雄役を三浦友和(67)が、病院近くのBAR『カサブランカ』のオーナー・来島達也役を古川雄大(32)がそれぞれ演じる。

久々のベリーショートカットで臨む天海が、「女王の教室」以来14年ぶりに演出家の大塚恭司氏とタッグを組んだ注目作だ。

第3話は突然転がり込んできた実の娘・真実(桜田ひより)に戸惑う深山、元交際相手から「あなたの子供だ」と、小学生を突然押し付けられた黒岩バーのチャラいマスター・来島への恋心を指摘されて動揺する幸子と、脳外のドクターたちのプライベートは前途多難。子供の面倒を見るため、シフトの調整をしようとする今出川だったが、深山と黒岩はあえて仕事を優先する。

そんな中、黒岩は関西弁の患者・赤坂(金井勇太)から、生粋の東京人であるにも関わらず、外傷性くも膜下出血になった後、関西弁しか話せなくなったと相談を受ける。

黒岩は外国語様アクセント症候群と診断する。これは前頭葉にある言語野の損傷によって、外国語のなまりが出てしまうことがある。母国語のイントネーション、アクセントが阻害され、外国語を話しているような韻律になってしまうことがある。

一方、西郡が連日長時間のオペを志願していることを知った深山は、手に震えの出る西郡が何か事情を隠しているのではないかと問い詰めていた中、突然やってきた刑事から“殺人容疑”で連行されそうになる。通報者は「深山のオペで殺された」と主張する。

深山はコタール症候群と診断する。これは右脳の損傷が起きると、人物や空間を認識する側頭葉や頭頂葉が機能不全となり、現実との関わりを実感できなくなる。最終的に全ての感情情報が、情動、心が動かされる部分、大脳辺縁系に届かなくなる。何を見ても何を食べても何も感じない。だから自分は死んでいる、と思い込んでしまう症例だ。