温泉エッセイスト山崎まゆみ氏(49)が新著「行ってみようよ!親孝行温泉」(昭文社)を出版した。「バリアフリー温泉で家族旅行」シリーズの第3弾。高齢者や体が不自由な人も利用できる、全国の温泉宿を取材している。

温泉施設の写真、貸し出し備品、介助制度の有無、食事の方法などの「予約前のチェックポイント」を説明。浴槽の高さや段差、縁の幅に至るまで、その形状やサイズを細かく紹介している。

山崎氏は「当初は体が不自由だった亡き妹を、温泉に連れて行ってあげられなかったことへの免罪符のような気持ちからスタートしました。今では年老いた両親と一緒に、バリアフリー温泉を利用する側になりました。温泉は人を生き返らせます」と話している。

跡見学園女子大で兼任講師として温泉観光学の講座を持つほか、国土交通相観光庁が任命する外国人に日本の魅力を発信するVISITJAPAN大使も務める。今年は東京五輪・パラリンピックが開催。「海外の方をおもてなししながら、日本の温泉の魅力を世界にアピールしていきます」と話している。