俳優小沢征悦(45)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パパがも一度恋をした」(土曜午後11時40分)の第3話が15日、放送される。

3年前に最愛の妻・多恵子(本上まなみ=44)を亡くした山下吾郎(小沢征悦45)。ショックを引きずり自分の部屋に引きこもり続けている吾郎を、1人娘のトモ(福本莉子=19)は心配していた。そんなある日、2人の前に「多恵子」と名乗る全裸のおっさん(塚地武雅=48)が現れる。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤氏の同名マンガ。

おっさんの外見でありながら、中身は多恵子という“おっさん多恵子”を演じる塚地は「テイストはド真ん中のコメディーでありながらほっこりして、たまにほろっとして最後はスッキリするような…。ファンタジー要素のある作品だと思いましたし、今まであまり出会ったことのないようなドラマのような気がします。この役は僕にとってはチャレンジで、僕の姿でありながら女の人に見えなくてはいけない。その辺りを大事に取り組んでいます。しかも女の人の中でも多恵子はぶりっ子が似合うかわいらしい人だから、二重の苦しみみたいなものはあります(笑い)」と話している。第3話では、吾郎(小沢)のもとに、妻・多恵子(本上)の父・十郎(山田明郷)が突然やってきた。謎のおっさん(塚地)と暮らす吾郎に、元レスラーの十郎は怒りを爆発させる。昭和のプロレスラーらしく吾郎をコブラツイストで絞め上げる。そこで吾郎は、おっさんが生き返った多恵子であることを叫んでしまう。十郎に拒絶され意気消沈のおっさん多恵子。そんな様子を見ていた吾郎は、「十郎の家に行く!」と強引におっさん多恵子を連れ出してしまう。その様子に不安を覚えるトモ。一方、破天荒いとこ・トカレフ(塚本高史)は、吾郎の無鉄砲さを面白がって十郎の住む田舎までついてきてしまう。だが、当然、十郎は吾郎たちを受け入れない。

娘を失った老親の愛と悔恨、そしてほんのちょっとのあたたかな奇跡を描く、笑って泣けるコメディー。