フランス・パリ在住のミュージシャンで作家の辻仁成(60)が、世界保健機関(WHO)が新型コロナウイルスの感染拡大を「パンデミック」だと宣言したことを受け、現地の人々の様子を伝えた。

辻は12日、ブログを更新。WHOのパンデミック宣言については、現地の人々の間でもあまり話題にはなっていないといい、「今更感が半端ないのであろう。どこのニュースチャンネルもあまり報じてない。それよりメディアが報道しているのはイタリアの情勢ばかり」だとした。

フランスの人々にとって最大の関心は隣国イタリアの状況だという。イタリア半島の西に位置するフランス領のコルシカ島全域で学校閉鎖が決定したことを伝え、「信じられない事態になった」とつづった。

フランスでも感染者が増えている。少し前までは「どこか他人事のようだった」という現地の人々が「マスクさえ普段しない彼らが急に迫って来た現実に怯えていた」と、混乱している様子をつづり、「WHOのパンデミック宣言が早ければ、と悔やまれてならない」とした。