俳優小沢征悦(45)主演のフジテレビ系連続ドラマ「パパがも一度恋をした」(土曜午後11時40分)の第7話が14日、放送される。

3年前に最愛の妻・多恵子(本上まなみ=44)を亡くした山下吾郎(小沢)。ショックを引きずり自分の部屋に引きこもり続けている吾郎を、1人娘のトモ(福本莉子=19)は心配していた。そんなある日、2人の前に「多恵子」と名乗る全裸のおっさん(塚地武雅=48)が現れる。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載された阿部潤氏の同名マンガ。

トモを演じる福本は長沢まさみや上白石萌音、萌歌姉妹らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションで16年にグランプリを獲得した逸材だ。毎話のナレーションも担当している。「このドラマに出演してから、自分のインスタグラムもたくさんの方に見ていただき、応援していただいています。まさに『パパ恋』様様(さまさま)です(笑い)。毎週笑って泣いて、こんなに振り幅のあるドラマは見たことがなく、とても面白いです。ポップな世界観で悪い人が1人も出て来ない平和な設定もすてきだと思います。全員が一生懸命だけれど、どこかちょっとズレている」。

自身の役柄については「山下家の中で娘のトモは、一番普通の感覚を持っていて、視聴者に一番近いキャラクターだと思います。視聴者の皆さんと同じ目線で山下家の『事件』をお届けしているので、親近感をもっていただけていたらうれしいです。一番印象的だったのは第2話で、ママのおっさん多恵子(塚地)に『ずーっと1人で頑張ってきたんだもんね』と言われるシーンです。私も去年上京して1人暮らしをしているので、いまの自分とリンクしました。そのセリフはとても心に染みて、うるっとしてしまいました」と話している。

第7話では、多恵子(本上)が、あと8日で天国に帰らなければいけないことが分かった。突然の告白に衝撃を受ける吾郎(小沢)とトモ(福本)。おっさん多恵子(塚地)は、多恵子の死後、落ち込んでいた吾郎に元気を取り戻してもらうために天国の神様に頼んでここにやってきたという経緯を皆に話す。

多恵子の愛を感じ、吾郎は余計に別れを受け入れられない。そんな中、トカレフ(塚本高史)から好きな娘ができたと協力を求められる。吾郎はそれどころではないと拒否し部屋に引きこもってしまう。

仕方なくおっさん多恵子が付いていくと、トカレフの恋のお相手はおっさん多恵子のパート先の同僚、姫乃樹ティアラ(綾乃彩)だった。トカレフは周囲から促されて意を決して、思いを伝えようとするが撃沈。ショックで橋から飛び降りようとしたところを、傷心で家を飛び出した吾郎に助けられる。

トカレフは吾郎に、吾郎と多恵子が憧れの夫婦だったと告白。おっさん多恵子がこの世にいるうちに、ティアラと、吾郎と多恵子のような最高の2人になりたかったのだと…。トカレフの恋の行方、そして残された時間を吾郎はどう過ごすのか。