俳優の志賀廣太郎さんが20日午後8時20分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため亡くなっていたことが30日、分かった。71歳だった。

14~19年に連ドラ、SPドラマで放送されたテレビ東京系「三匹のおっさん」シリーズで共演した歌手泉谷しげる(71)が自身のブログ「泉谷しげる・春夏秋冬」を更新して、その死を悼んだ。

泉谷は「志賀廣太郎さんが逝くなンて…」と題して「オレは信じないからな。ノリさん、早く治して『三匹のおっさん』の戦列に復帰してくれよ。ノリさんしか出来ないことイッパイあるンだからさ」と「三匹の-」の役名で呼んで駄々をこねた。

「三匹-」では北大路欣也(77)とのトリオの「悪ガキ仲間」だったおっさん3人で、悪に立ち向かっていった。「志賀廣太郎さんとは『三匹のおっさん』で初めて共演したンだが、舞台の人だからなのか、声の良さは三匹の中でピカいち。アノ声にヤラれた人は多いハズ。かなり悪条件の中での撮影が続いても、文句ひとつ云わず黙々とこなしてたなぁ。オレは、文句ばかりで『老人虐待ドラマか!なンだこの冷えた弁当わ!』コトあるごとに制作側に噛みついてたが、志賀さんは何故かいつもニコニコ。物知りで、スマホいじり得意で、気づくと居眠りしてるマイペースおじさんだった」と、その人柄をしのんだ。

さらに、電機関係の町工場「有村電業」を経営していたノリさんこと有村則夫を振り返って「役がら機械いじりの好きなノリさんは、いつも新兵器を発明し、ドラマのラストに『ノリオ○○スペシャルー!』とカッコよく悪者退治をしてくれた。女性にモテモテの回ではオレはノリさんにヤキモチやいたっけ(笑)。あンたの代わりは誰にも出来ん~唯一無二の存在なンだからさ。病になった時も『生命に影響なし』と云ってただろ?」続けて「オレは信じない。だから冥福も祈らない。早く戻って来てよ。また『三匹のおっさん』三人でやろう」と呼び掛けた。

そして「会いたい 泉谷しげる」と結んだ。