シンガー・ソングライター矢井田瞳(41)、ロックバンドKANA-BOON、BURNOUT SYNDROMESが7日、「大阪府文化芸術活動(無観客ライブ配信)支援事業」のプロモーションライブの生配信を行った。

同事業は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業を休止した府内の劇場やライブハウスなどが文化発信拠点としての役割を継続できるよう、無観客ライブの配信事業の立ち上げや普及を支援するもの。

その周知のため、大阪のライブハウスで経験を積んだ3組が無観客でPRライブを生配信した。クラスター(感染者集団)が発生し、施設名を公表したライブハウス3カ所も共同して実施。会場では換気の時間などが設けられた。

矢井田は「会いたいときに会いたい人に会えないって、すごいつらいですよね。今は特にそんな状況の方が多いかもしれない。時間とか距離とか、それをも超える強い思い。そんなことを考えながら書いた曲」と「Over The Distance」を披露。そのほか「Ring my bell」「My Sweet Darlin'」「Go my way」、そして、6日にリリースされ、大阪への思いを歌った「ネオンの朝」を熱唱した。

大阪のライブハウスから巣立った矢井田にとって、ライブハウスは大切な場所だといい「どんな大変なときも音楽には役割があると信じてるし、パワーがあると信じてます」と語った。

今回のライブ出演にあたって「最初はいろいろ実験的だと思うけど、トライすることってとっても大事なことなんじゃないかなと思って。ぜひ参加したいと思いました」と振り返った。

BURNOUT SYNDROMESの石川大裕(28)は無観客のライブに「いつも(観客が)どんだけ力をくれてたか分かる」。KANA-BOONの谷口鮪は「大きい音が出せるのがすごい楽しいです」と話していた。