「森ちゃん」と呼ばれて親しまれた、静岡朝日テレビの森直美アナウンサー(33)が12日、退社を発表した。出演番組「とびっきり!しずおか 第1部」(午後4時37分)の最後に報告。「今月26日の出演を最後に、番組を卒業します。今、離れて暮らしている夫と一緒に生活するために、静岡を離れ、あさひテレビを退社することになりました」。番組出演は、今月26日の同番組と「スポーツパラダイス」(午後11時10分)が最後。今年3月に、広島在住のテレビ局員との結婚を発表していた。

2010年同期入社の広瀬麻知子アナ(4月末退社)ととともに、看板番組を担当。県勢のJリーグチームの取材にも励んだ。トレードマークの笑顔で人気者になり、この日も終始笑顔。「大沼さん(元番組キャスターの故大沼啓延=ひろのぶ=氏)から『ずっと笑顔で』と言われていたので、私も最後の最後まで、笑顔を絶やさずにやっていきます。2週間、まだ番組にいますので、よろしくお願いします」と訴えた。

共演のジャーナリスト角谷浩一氏は「みんながスタジオで出演できない時、森さんが踏ん張った。大変だったと思う」と話し、新型コロナウイルスの影響で、番組のMCを1人で務めた森アナを高く評価した。

◆森直美(もり・なおみ)1987年(昭62)6月3日、兵庫県姫路市生まれ。同志社大政策学部在学中に、日本テレビ系のトーク番組「恋のから騒ぎ」出演。2010年4月に静岡朝日テレビ入社。アナウンサーになった理由は「Jリーグの取材がしたかったから」。日刊スポーツ静岡版で16年4月から1年間、コラム「『森ちゃん』なんです」を担当。趣味はヨガ、ゴルフ。血液型O。