チバテレは17日、女性との不倫スキャンダルが報じられたお笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建(47)の芸能活動自粛を受けて、9日の放送を最後に休止中の「白黒アンジャッシュ」(火曜午後11時)を継続すると発表した。相方の児嶋一哉(47)だけをMCとして、30日より放送を再開するとした。また番組公式サイトの出演者紹介から、写真を含めた渡部の紹介が削除された。

チバテレは、9日夜に渡部サイドからスキャンダルがあったため出演を自粛したい旨の申し出があり、放送の休止を決定したが、収録済みだった同日の番組自体は放送した。この日の放送には、キングオブコント2019でファイナリストになった、お笑いトリオ「ネルソンズ」が出演し、トークを行った。放送終了時には16日に後編を放送する旨、テロップも出ていたが、16日はKBS京都放送の神社を紹介する紀行番組「ごりやくさん」を再放送。23日も同番組を再放送すると番組表で告知していた。

チバテレの関係者は、渡部の自粛当初から番組は継続の方向ではあること、何らかの形で放送を再開できるよう同社内で協議していることを明らかにしていた。

「白黒アンジャッシュ」は、アンジャッシュの初&地上波唯一の冠番組として、チバテレで2004年(平16)10月7日に放送をスタート。“表のアンジャッシュ”を意味する「白いアンジャッシュ」と、“腹黒くいやらしい裏のアンジャッシュ”を意味する「黒いアンジャッシュ」の、2つのコンセプトをウリとしていた。

アンジャッシュは、同局で2003年(平15)まで約3年半、放送していた音楽番組「M'zip(ミュージップ)」でリポーターとMCを務めており、同番組の放送終了を受けて「白黒アンジャッシュ」が立ち上げられた経緯がある。特番などを編成した年末年始以外、放送を休んだことは1度もなかったという。

児嶋は12日、渡部がMCを務めるJ-WAVE「GOLD RUSH」(金曜午後4時半)に生出演し、渡部の不倫を認めた上で涙ながらに謝罪した。その中で「どれだけ迷惑をかけているんだ。撮影をした方も、そうですよね。(中略)スタッフさんも、そう。演者さんも、そうですよね。収録しているものが放送できなくなったものもあるし、撮り直しで、また来てもらうのもあるし」と、収録しながら放送できない番組があることを明かしていた。

その一方で、今後について「仕事がなくなっちゃうかも知れない。僕が(お笑いに)誘ったヤツがやったことなので、受け止めるしかない。でも許してもらえるなら、1人で頑張っていくしかない」と、1人でも活動を続けていく考えを示していた。その児嶋の覚悟に、前身の番組を含めて約20年、ともに歩んできたチバテレが応えた格好だ。