落語家桂文珍(71)が20日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で、毎年恒例の「吉例88 第38回桂文珍独演会」(8月8日、NGK)の会見を行った。

題名にもあるように、文珍が毎年8月8日に開催する恒例の独演会。昨年は、滝川クリステルと結婚した小泉進次郎氏や、18年は「私が山根会長です」とあいさつするなど、旬の話題をネタに観客を笑わせてきた。

今年は何をネタにするかと聞かれると「分かりません。そのときにアジャストするものを。タイムリーな昨日、今日のネタで笑いを姑息(こそく)に取っていきたい」と答えた。「何をやるかゲストもまだ決めてない。ひょっとしたら私も出ないかも。どんな会やねん」と笑わせた。

38回目となる独演会に「あと少なくとも20年はやりたいな。88歳くらいまではやらないかんなと」と意気込んだ。今年の2~3月にかけて、東京・国立劇場で行われた「芸歴50周年記念 桂文珍国立劇場20日間独演会」は新型コロナウイルスの影響で一部中止に。文珍は「お客さんにマスクをしてもらったり、間隔を取ってもらったり。20日のうち14日はできた。楽しみながらやらせていただいた。楽しくやるのが1番のキーワード」と振り返った。

自粛期間中は、ぬいぐるみを観客だと思って稽古をしたという。「客の代わりにぬいぐるみを並べたけど、あいつら笑わへん」と笑わせた。

芸歴51年目に向けて「落語のおもしろさを日本中いろんなところへお届けを。『一緒に楽しみましょう』ということを続けていきたい」と意気込みを語った。