舞台の稽古中の演劇関係者20人以上が新型コロナウイルスに集団感染していたことが31日、分かった。

7月末の公演に向けての稽古中に、出演者2人の感染が判明。濃厚接触者として、出演者41人とスタッフなど計56人の検査を行った結果、31日までに23人の陽性が確認されたという。そのため、公演は延期(時期未定)したほか、陽性者の同居人なども検査を受けており、その結果を待っている状態という。

公演の代表者は本紙の取材に対し、稽古場には換気扇、空気清浄機をつけていたほか、除湿機で湿度調整もし、稽古場入り口も開放するなど、風通しを良くするようにしていたなどと答えた。さらにアルコール消毒液やハンドソープも稽古場に十分に配置。1日おきに掃除もしていたほか、稽古後の飲み会自粛を出演者、スタッフに要請していたという。稽古時間も昼食後に設定したほか、稽古場での飲食も最低限にするように気を付けていたという。

劇場でのクラスターとしては、新宿のシアターモリエールでの舞台「THE★JINRO」で出演者やスタッフ、観客を含めて75人の陽性者が出ている。