堺雅人主演のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の2日放送の第3話世帯平均視聴率が23・2%(関東地区世帯)だったことが3日、ビデオリサーチの調べでわかった。

第1話は22・0%、第2話は22・1%だった。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先の営業企画部長・半沢に巻き起こる事件が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

第3話は、半沢が電脳の買収相手であるスパイラルとのアドバイザー契約を正式に結び、親会社・東京中央銀行と全面戦争へと突入する。銀行の卑劣な買収計画からスパイラルを守ることには成功したが、依然ピンチであることに変わりはなかった。そこで半沢が次の手として瀬名(尾上松也)に提案したのは、なんと「逆買収」だった。

そんなある日、突然、セントラル証券に証券取引等監視委員会が立ち入り検査にやってくる。半沢の目の前に現れたのは、黒崎駿一(片岡愛之助)だった。タイミング良く検査のことがニュースで報じられ、半沢は裏で伊佐山(市川猿之助)だけでなく、三笠副頭取(古田新太)が糸を引いているのではないかと推測する。

一方、パソコンからゴミ箱の中まで徹底的に検査を進める黒崎は、ついにクラウド上の隠しファイルに迫ろうとしていた。もし、半沢たちが水面下で進めている逆買収の計画が見つかってしまうと、すべてが水の泡と化す。半沢から連絡を受けた瀬名は、すぐさま高坂(吉沢亮)に指示し、データを消去しようと試みる。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。