歌とネタを組み合わせたお笑いコンテスト「歌ネタ王決定戦」が16日、大阪市北区のMBSで行われ、8代目王者に「さや香」が輝いた。賞金300万円を獲得した。

「さや香」は14年結成の新山(28)石井(32)による男性コンビ。2人はリモートでの優勝会見を行った。石井は新型コロナウイルス陽性者と濃厚接触者と断定され、検査を受け、陰性だったが1日から15日まで活動を自粛。石井は「ぎりぎりで勝たせてもらった」と話し、「舞台も全部キャンセルになって、ネタも1回もできず、きょうを迎えた」と明かした。石井のキレのあるダンスを審査員のヒロミ(55)らが絶賛。復活の日の優勝に石井は「大学のときにダンスサークル入った自分を褒めたいです」と笑わせた。

新山は「正直、負けてもいい理由があったので、しょうがないよねと。リラックスしてできたのが勝因かと思います」と話した。

コンビは、昨年に続く決勝進出で、人気ポップスなど有名楽曲にダンスを組み合わせたネタで、ファーストステージを462点で1位通過。最終決戦はさや香、きつねが同点となり、決勝の得点上位者が勝利というルールでさや香が勝利した。

優勝賞金については新山が、12日放送のMBSテレビ「せやねん!」に出演した際、結婚を発表したばかりのMBSの藤林温子アナウンサー(27)と「からし蓮根」の伊織(27)に「絶対優勝して、賞金(300万円)もらって、藤林さんと伊織のお祝いに全部使う」と宣言していた。

石井は7月に一般女性と結婚したばかり。会見では賞金の使い道について、石井は「おれがおらんところで言うなや! (賞金全額を渡すとは)おれは言ってない。お前からの祝儀、まだもらってないけどな」とチクリ。新山は「忘れてた。お前のこと嫌いじゃない。天然で忘れてた。すまん」と必死で弁明した。

賞金については石井は家具の購入資金に当てるとし、新山は「賞金から1万円を振り込みで」とコメント。石井は「直接、渡してこい」と突っ込んでいた。