歌手小柳ルミ子(68)が30日、都内で、芸能生活50周年記念書籍「もう68歳と思うのか、まだ68歳と考えるのか」(徳間書店)の出版記念イベントを行った。

何事もポジティブに考える小柳だが、2カ月くらい前に「引退を考えたこともありました」と告白。「仕事が全くなくなって、芸能界に私のポジションはないんだなと。そろそろ潮時かなと考えていた」という。だが「同じ事務所の木下優樹菜ちゃんが引退してしまって。先を越されちゃった」と笑いつつ、「事務所には本当によくしていただいているので、恩返しをしなければいけないのに、ここで私が引退したら『あのプロダクションはどうなっているんだ』と思われてしまう」と話した。

また、週刊誌に掲載された桑田佳祐の小柳についての記事にも救われたことを明かした。「あれを読んだ時には号泣した。私のポジションはまだあるのかなと思って、もうちょっといさせてもらうかなと思った」と明かし、「あの本が1週間遅れていたら私は引退していました」と振り返った。

これまでは、周年イベントを通過点として捉えていたことから、開催してこなかった。だが今回は「さすがに50年はとてつもない年月。次へのステップアップの気持ちでやりました」とあくまでもポジティブだ。週2回のボイストレーニングを行い「この年になってもまだ歌がうまくなりたいと思っています」という。

50年の芸能生活は「本当に山あり谷ありでいろいろあったけど、感無量です」という。エピソードを話す時には感慨深そうにたっぷり間を取って話した。今後の恋愛については、「もういいです! 飽きました。サッカーで十分です」と笑いながら宣言した。