大麻取締法違反容疑(所持)で9月8日に逮捕され、同29日に起訴された俳優伊勢谷友介被告(44)が08年に発足した「REBIRTH PROJECT」(リバース・プロジェクト)は6日、公式サイトを更新し、就業規則にコンプライアンス遵守に反した行為に対する懲戒規定を明確化するなどの見直しを行った「コンプライアンスマネジメント」を公表した。その中には「反社会勢力との絶縁」と題し「私たちは、市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力団体とは一切の関係を遮断します」との文言も添えられた。

コンプライアンスマネジメントの運用体制の項では、「故意や重大な過失による規範違反行為については、役員は取締役会の決議により、その他の従業員は就業規則等により厳格に処分されます」「この規範の違反により、会社に経済的損失を発生させた場合は、損害賠償を請求することがあります」との文言も記された。伊勢谷被告は逮捕、起訴された上、出演した映画、ドラマなどの作品や、コーポレートキャラクターを務めていた刃物メーカー貝印から契約を解除された件含め、損失を発生させた可能性は高いが、同被告の処遇については明記されていない。

同社の今後については「司法当局における刑事裁判での判断を待って対応する必要があるため現在も協議中であり、決まり次第ホームページにて本年中には発表をする予定です」とした。

一方で、伊勢谷被告が11年に東日本大震災の被災地支援のために立ち上げた一般社団法人リバースプロジェクトと、同社の通販サイト「株式会社リバースプロジェクトストア」事業を再開するとした。

その上で「この度の伊勢谷友介の逮捕を受けまして、関係各所の皆様へ多大なるご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」「関係各所の皆様へ多大なるご迷惑をおかけしておりますことを会社及び役員従業員一同、お詫び申し上げます」と謝罪の言葉を続けた。

「REBIRTH PROJECT」は、伊勢谷被告が地球と社会環境を見つめ直し、新生活を想像することを目的に08年に発足し、廃材から美術品を作るなどの活動を始め、09年5月には株式会社化して、代表に就任していた。