NHK連続テレビ小説「エール」(月~土曜午前8時)は、先の戦争のシーンが終わり、主人公の裕一(窪田正孝)もふくめ、すべての登場人物が立ち直ろうとしています。裕一は自分の音楽が人々を戦うことに駆り立て、若い人の命を奪ってきたのは自分のせいだと自身を責めましたが、戦争シーンをしっかりと描いたことで、その悩みのリアルさも視聴者側に伝わってきていると思います。ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」や映画「長崎の鐘」の音楽で立ち直った裕一は、今度はどんな行動に出るのでしょうか。次回のあらすじを紹介します。

 

久志(山崎育三郎)が歌った「夜更けの街」に裕一(窪田正孝)は心揺さぶられて、完成した「栄冠は君に輝く」はやはり久志に歌ってほしいと強く願う。大会本部の大倉(片桐仁)は、愛国歌謡の印象が強い久志の起用に難色を示すが、裕一は「他のどの歌手よりも彼が向いている」と頭を下げて必死にお願いする。断るつもりで古山家を訪れた久志だったが、音(二階堂ふみ)からその話を聞いて心を動かされる。