今年3月末に英王室から離脱したメーガン妃(39)が、英王室の一員としては史上初めて選挙に参加したことが明らかになった。米USAトゥデイ紙は、関係者の証言として3日に行われた米大統領選で投票したと報じている。英王室は政治とは距離を置き、中立を保つために選挙で投票しないことが慣例となっており、米国籍のメーガン妃が投票したことは王室の伝統を破る歴史的な行為だと複数のメディアが伝えている。夫のヘンリー王子もこれまで一度も選挙で投票したことがないと明かしており、今選挙でも米国籍を持たない王子に投票権はないことから投票は行っていない。

カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のサンタバーバラ郡に新居を構えたメーガン妃が、郵便による期日前投票を行ったのかやいつどこで投票したのかなど詳細は明らかにされていない。結婚前は民主党支持を公言し、トランプ大統領を批判していたメーガン妃が誰に投票したかは不明で、投票に関して正式なコメントも出されていない。今年9月に米タイム誌が選ぶ「世界でもっとも影響力のある100人」を発表する番組にビデオ出演した際には、「私たちの人生で最も大切な選挙」と投票を呼びかける発言をして批判されていた。

米メディアによると、1936年にエドワード8世が退位後に結婚したウォリス・シンプソンもアメリカ人だが、結婚後に投票したことがあるかどうか定かではなく、事実上メーガン妃が米大統領選に投票した初めてのケースだと伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)