女優でフィギュアスケーターの本田望結(16)を取材した。日刊スポーツなどのインタビューに応じ、高校サッカーの応援マネジャー就任について話してくれた。

応援マネジャーはこれまで、そうそうたる面々が務め、若手女優の登竜門的な位置づけがなされてきた。 その中でも本田は初のアスリートとして選出された。「アスリートってイメージがあるんだってうれしいですね。女優さんは女優さん、スケートはスケートという感じなので」と話した。「女優さんの気分でこうやってやっているので、アスリート初って言われると、そうなるんだって不思議な感じです」と少し驚いた表情を見せたのが印象的だった。

幼い頃からフィギュアと女優の二刀流で知られるが、自分の中での切り替えはどうなっているのか聞いた。「今(取材中)は結構、女優さんって感じです。今ちゃんとまじめに話しているじゃないですか(笑い)。スケート終わった後は『あーそうですねー』みたいな。標準語で質問されても関西弁で答えるかもしれないです。トーンが関西弁でしゃべると思います。スケートモードだと」と打ち明けた。同席していたフィギュアスケート担当記者は「そんな雑な受け答えじゃないですよ。ちゃんとしていますよ」と否定していたが、16歳にして意識的に切り替えができることに驚いた。

現在は、早朝にフィギュアの練習をして、仕事に向かう日々だという。忙しくないか聞くと「慣れたっていうよりもそれがないとダメという感じです」と言い切った。

続けて「コロナの時間にフィギュアの練習ができなくなったりして暇な時間が増えたので、その期間は何していいかが分からなくて、やっぱり慌ただしい生活をしている方が自分に合っているなって思いましたね」ときっぱり。

新幹線など移動中に寝てゆっくりしているといい「しんどい、苦しいみたいな事はあんまり無くて。毎日分刻みで自分のやりたいこと、やる用事がある方が合っているなってコロナの期間でわかりました」と再認識したという。

本田は2011年、日本テレビ系の大ヒットドラマ「家政婦のミタ」に出演してその名が世に知れ渡った。あの頃、私は現在の本田と同じ高校生で、本田について「かわいらしい末っ子の希衣ちゃん」という印象だった。比べるのもおこがましいが、16歳になった本田に対面してみると、当時の私よりもはるかに大人で、たくましく、かっこよかった。