米大統領選の結果を巡っていまだ敗北を認めずに「選挙に不正があった」と主張しているトランプ大統領の次男エリック・トランプ氏(36)が10日朝、「ミネソタの人たち、投票所に行って投票して!」と突如ツイートして笑いものになっている。

ネットではさっそく「これって史上最長の投票日ってこと?」「今日は何日か知ってる?」「エリック・トランプは投票日から抜け出せなくなっちゃったのね」「もうお父さんは負けたけどね」などこのツイートをからかうコメントが殺到している。中には超常現象によって閉じた時間の中に取り残されて同じ時間を繰り返すことになった男性を描いた映画「恋はデジャ・ブ」(1993年)を引き合いに、「彼はずっと2020年の投票日に生きてるんだね」と皮肉る人もいる。

エリック氏は投票日当日も「ペンシルベニアの人たち、どうか投票所に行って投票して!」とツイートをしており、今回のツイートは予約投稿の日付を間違えてしまったことによる誤投稿と見られ、問題のツイートもすでに削除されている。しかし、激戦州の1つだったミネソタでトランプ大統領は民主党のバイデン氏に敗れており、いまだ結果が受け入れられないエリック氏の悪あがきだと笑いのネタにされている。

エリック氏は開票作業を阻止しようとする父トランプ大統領の応援団として支持者やフォロワーらに向けて投票プロセスに不正があるとのデマ情報を拡散しており、バージニア州で大統領への暴言を吐きながら大量のトランプ票を燃やす男性の動画を共有したこともある。しかし、後にこの動画は偽物であることが判明し、エリック氏が動画をリツイートしたアカウントも停止された。(ロサンゼルス=千歳香奈子)