石原プロモーションの俳優徳重聡(42)が来年1月17日に、向井理(38)波瑠(29)らが所属するホリ・エージェンシーに移籍することが27日、分かった。徳重は00年「21世紀の石原裕次郎を探せ!」オーディションでグランプリに選ばれ、石原プロ入りした。来年1月16日に同プロの芸能部門がなくなり、事実上解散することに伴うもの。

ホリ・エージェンシー幹部は「難しい、クセのある役をきちんとやっている。うちにはいないタイプで、楽しみにしています」と期待している。同幹部によると、このほど徳重と面会し、正式に移籍が決まった。徳重は舞台への興味も示し、さまざまなジャンルでの活躍を誓ったという。

徳重は、18年のTBS系「下町ロケット」への出演をきっかけに、個性的な役どころを演じる機会が増えた。これまではアクション作品でいえば刑事側の役が多かったが、悪役など幅広い役に挑戦したい意欲を見せている。

徳重と向井は07年の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」で共演したほか、放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8時)にも出演。がっちり組む芝居はなかったものの、徳重は縁も感じていたという。

石原プロからはこれまで、金児憲史がスタッフ・テンに、神田穣がエヴァーグリーン・エンタテイメントに移籍した。

◆徳重聡(とくしげ・さとし)1978年(昭53)7月28日、静岡県生まれ。高校、大学ではサッカー部。00年新人発掘オーディション「21世紀の石原裕次郎を探せ!」で5万2005人からグランプリに選出。04年、テレビ朝日系「西部警察スペシャル」で俳優デビュー。同年、同局系「弟」では裕次郎さんの青年期を演じた。ほか、TBS系「渡る世間は鬼ばかり」シリーズ、「下町ロケット」、映画は「レディ・ジョーカー」など。15年に高校時代の同級生と結婚、翌年長女が誕生。187センチ。