演歌歌手氷川きよし(43)が16日、東京国際フォーラムで、2020年を締めくくる「氷川きよしスペシャルコンサート2020~きよしこの夜Vol.20~」を開催した。ソーシャルディスタンス確保のため、客席の半数、2500人を動員。2日間4公演で計1万人を魅了した。

今年はコロナ禍で25カ所50公演以上が延期・中止に。10月からコンサートツアーを再開した。「未曽有の2020年、こうやってコンサートをさせていただくのが奇跡のような時間でして、今日も全員、おひとりおひとりの心に届くように魂を込めて歌わせていただきたいと思います」とあいさつ。「いろんな壁を乗り越えて、皆さんとは人として魂でつながっている、そういう思いで1曲1曲、歌の主人公に成り代わって歌わせていただきます。どうぞ最後の最後までお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます」と話し、拍手を浴びた。

オープニングの「大丈夫2020」を皮切りに、最新アルバム「生々流転」の収録曲や、デビュー曲「箱根八里の半次郎」、「きよしこの夜」、「限界突破×サバイバー」などを次々と披露。アンコールでは白のマント衣装で「ボヘミアン・ラプソディ」も歌った。全28曲を熱唱した。

氷川は「コロナ禍の中でエンターテインメントの灯を消したくない。こういう夢のあるショーを見ていただきたいといういちずな思いで今回開催させていただきました」と目を輝かせ、「私にしかできない、伝えたいことがいっぱいあるので、これからもそういう人生を自分らしく歩んでいきたい」と話した。