死亡報道直後に生きていることが発覚した米人気スパイ映画「007」シリーズの元ボンドガールとして知られる米女優タニア・ロバーツさんが5日、死去したことが正式に発表された。65歳だった。

昨年12月24日に犬の散歩中に倒れて入院していたロバーツさんは、3日にロサンゼルスの病院で死去したと複数のメディアで報じられたが、翌日に集中治療室で生きていることが確認されていた。

ニューヨーク・タイムズ紙が4日夜にロバーツさんは亡くなったと報じ、その後は米ピープル誌やNBCテレビなど複数のメディアも長年の恋人や広報担当者の証言として死去を伝えている。

米メディアによると、3日に最期の別れのために面会が認められたロバーツさんの恋人が取り乱した様子で広報担当者にそのことを電話で報告したことから、死去したものと勘違いして発表してしまったと伝えられている。

ロバーツさんは新型コロナウイルスには感染していなかったが、感染拡大の影響で最期まで面会は認められていなかったという。死因は不明だが、コロナによるものではないという。NBCテレビは腎臓と胆のうに広がる尿路感染症の治療を受けていたと伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)