トランプ米大統領の娘たち2人が6日、トランプ大統領支持者たちによって連邦議会議事堂が占拠され、死者も出る前代未聞の事態が起きている最中にSNSに相次いで空気の読めない投稿をして批判を浴びている。

長女で大統領補佐官を務めるイバンカ・トランプさんは、警察のバリケードを突破して議事堂に乱入したデモ隊を「愛国者たち」と呼び、「暴力をすぐにやめて。平和に(抗議活動を)して」と投稿。すかさず「この暴徒が愛国者だっていうの?」と批判のコメントが殺到して大炎上し、問題のツイートを削除する事態となった。イバンカさんはその後、「平和的な抗議活動をする者が愛国者。暴力は容認できないし、最も強い言葉で非難されなければいけません」とツイートして暴徒は愛国者ではないと否定している。

イバンカさんの異母妹でモデルの次女ティファニーさんは、何事もなかったかのように兄のエリック・トランプ氏の誕生日を祝う投稿をしてひんしゅくを買っている。ティファニーさんはエリック氏とのツーショット写真を投稿し、「お誕生日おめでとう。愛しているわ。いつもそばにいてくれてとても感謝しています」ハートマークを付けて祝福。この能天気とも思われる投稿に対しても、「今それ言うタイミングじゃないでしょ」と突っ込みのコメントが寄せられ、「エリックの誕生日に共和党は死んだのね」「鈍感なツイッターの殿堂入り」と手厳しい書き込みもある。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)