宝塚歌劇団雪組トップ望海風斗(のぞみ・ふうと)、トップ娘役真彩希帆(まあや・きほ)らの退団公演「『fff-フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~」「シルクロード~盗賊と宝石~」が8日、兵庫・宝塚大劇場公演の千秋楽を迎える。望海、真彩らが本拠地に別れを告げる。

3月には入団19年目。望海は、磨き上げた男役道の集大成と、退団公演の完走を「成し遂げる」と掲げて、最後の公演をスタートさせた。

本来なら、昨年10月11日付での退団だった。前作の東京公演中に緊急事態宣言が発令され、中止。東京千秋楽のみは上演できたが、その後、延期が続き、4月には緊急事態宣言が発令され、長期休止を余儀なくされた。

劇団にとっても、東西とも長期休止は戦後初。異例の事態に上演日程が見直され、スケジュールは順次、変更されていった。望海も、ちょうど半年、別れの日が先送りされていた。

退団公演は、2年連続の正月公演として、今年元日に開幕。しかし、公演中に、またもや緊急事態宣言が出されたが、感染対策を徹底し、39日間54公演の全日程を完走して、愛した本拠地に別れを告げる。

東京宝塚劇場での退団公演は2月26日~4月11日。望海、真彩らは東京千秋楽をもって退団する。