KinKi Kids堂本光一(42)が12日、東京・帝国劇場で、主演ミュージカル「Endless SHOCK -Eternal-」の通算1800回目公演に出演した。00年11月のシリーズ初演から20年。元号が令和に変わって初の節目公演を迎え、「SHOCK」シリーズ生みの親のジャニー喜多川氏(享年87)への思いを語った。

カーテンコールで共演者たちから祝福された。ステージ上で計180本のバラの花束を渡され、笑顔を見せた。当初1800回公演は昨年3月に到達予定だったが、同2月にコロナ禍で上演中止、先延ばしになっていた。19年7月に死去し、現在はエターナル・プロデューサーとして名を残すジャニー氏とともに、回数を積み上げた。「ジャニーさんはきっと、『ユー、まだやってるの?』って言うと思います」と笑った。

楽屋にはジャニー氏の写真が飾ってある。「『SHOCK』をやっていると、すごくジャニーさんを感じるんですよ。大事な作品です」と明かした。「楽屋で準備している時、ひょっこりのれん越しにジャニーさんが顔を出すんじゃないか、って瞬間があります。今日も(公演を)見に来ながら、寝てるんじゃないですかね」と思いをはせた。

以前から変わらず、公演回数自体は意識していないという。「正直今日、起きるまで(1800回だと)忘れていました」とあっけらかん。森光子さん主演舞台「放浪記」の歴代最多上演記録2017回にも徐々に迫ってきたが、「時代もそうだし、森さんが重ねてきた回数とは重みが違う。比べるなんてめっそうもないです」と恐縮した。

「コロナ禍もあって、明日何が起こるか分からない世の中。その日のその公演に全てをかけようと思ってずっとやってきました。これからも、ジャニーさんが隣にいるような感覚でステージに立たせていただけたらと思っています」

元号や時代は変わっても、ジャニー氏とともに「SHOCK」は走り続ける。【横山慧】

○…今月1日から上映中の映画「Endless SHOCK」は全国で約10万人を動員し、興行収入2・8億円のヒットとなった。当初2週間限定上映の予定だったが、好評を受け、帝国劇場に近い東京・TOHOシネマズ日比谷のみ、3月31日までの延長上映が決まった。堂本は「すごくありがたいです。舞台の千秋楽(3月31日)まで上映というのは、作品の連動という意味でも理想の形」と喜んだ。

◆「SHOCK」シリーズ 00年11月初演。05年から演目が「Endless SHOCK」に。歌やダンス、フライング、22段の大階段落ちなどを盛り込んだショーミュージカル。ニューヨークの小劇場を舞台に、若者たちの人間模様などを描く。昨年コロナ禍を受けて演出を変更したスピンオフ作品「Endless SHOCK -Eternal-」が誕生。