水原希子(30)が15日、都内のユナイテッドシネマ豊洲で行われた映画「あのこは貴族」(岨手由貴子監督、26日公開)公開直前イベントで、地元が神戸市ながら「神戸は、お嬢さまのイメージがあるけれど、私はそっち側じゃない」と強調した。

水原は劇中で、富山で猛勉強して名門大学に合格して上京も、学費が続かず夜の街で働くも中退を余儀なくされた時岡美紀を演じた。門脇麦(28)演じる、東京に生まれて箱入り娘として何不自由なく成長した主人公の榛原華子とは、対極にある役どころだ。水原は「私自身も神戸出身で、神戸と言ったら、ちょっとお嬢さまのイメージがあるかも知れないんですけど、そっち側の神戸じゃないんで」と笑った。

その上で「自分自身も、東京に憧れを持って出てきて、そういう部分が結構、通じる部分があって、とても気持ちがリンクする瞬間があった。これだけリラックスして、お芝居したことはないと思えるくらい、すてきな体験、役でした」とほれ込んだ役、作品であると語った。「私にとっても大好きな映画。自分の映画って『見に来て欲しい』って言うのは恥ずかしいんですけど、本当にたくさんの人に見ていただいて、あったかい気持ちになっていただきたいと思える作品」と、作品への強い思いが口からあふれた。

水原演じる美紀の友人平田里英を演じた山下リオ(28)は「私自身も徳島県出身で、地方から出てきて、東京と行き来しながら仕事していた時期もあったりした」と語った。その上で「地方と都会の良さと悪さも知っている中で、それって自分の感覚で、どうとでもなる話だったりするのも、改めてこの映画の撮影中に、思い出しながら演じていました」と撮影を振り返った。

水原との共演は久しぶりで、役どころの関係性と近かったという。「(劇中では)大学が一緒で、時間が空いて再会して2人の物語が進んでいく。希子ちゃん自体、前に共演していて(役どころと)同じくらい年数が空いての久しぶりのお芝居。希子ちゃんだからこそ、やっていた空気感があって、すごくやりやすかったです」と言い、水原と笑みを交わし合った。