作曲家の都倉俊一氏(72)が文化庁長官に就任することが5日、政府の閣議で決まった。作曲家の文化庁長官就任は初めて。民間の出身者は7人目。

宮田亮平長官(75)が3月31日付の任期満了で退任し、4月1日付で発令する。任期は2023年3月末まで。

都倉氏は大学在学中に作曲家デビュー。ピンク・レディーの「UFO」「サウスポー」、山本リンダの「狙いうち」「どうにもとまらない」などを作曲。狩人の「あずさ2号」や山口百恵さんの楽曲も手掛けた。「日本レコード大賞作曲賞」など受賞歴も多い。

これまでに1100曲以上を世に出し、レコードの売り上げ枚数は6000万枚を超える。

18年11月には文化功労者に選ばれている。

◆都倉俊一(とくら・しゅんいち)学習院大卒。10年から16年まで日本音楽著作権協会(JASRAC)会長を務めた。昭和音楽大客員教授。72歳。東京都出身。