NHK大阪放送局は21日、今秋スタートの次々作連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に、シンガー・ソングライターさだまさし(68)が出演すると発表した。朝ドラ初出演。

同作は昭和、平成、令和と、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描く。ヒロインは上白石萌音(23)深津絵里(48)川栄李奈(26)。さだは、戦後まもなく始まったNHKラジオ英語講座「英語会話(通称カムカム英語)」の人気講師で、ドラマの重要人物である平川唯一役を務める。

さだは「連続テレビ小説からのお誘いと聞き、やっと主題歌が歌えるぞと期待したら大違い(笑い)。驚きの出演でした。芝居は慣れていませんが平川唯一さんの役で、ラジオの声が主だと聞き、ホッとしています」とコメント。

「終戦直後の暗い時代を生きて、日本を明るくするために頑張った平川さんのことを思う時、新型コロナウイルスに苦しんだ日本の未来へ、連続テレビ小説で日本を明るくするお手伝いができたら幸せです。お声がけいただき光栄です」と喜んだ。

平川さんは、「英語会話」の人気講師で「カムカムおじさん」と呼ばれていた。戦後の日本を明るくしようと始まった同講座は、日本の童謡「証城寺の狸囃子(しょうじょうじのたぬきばやし)」をオープニングに使い、英語を楽しく学ぶ目的で続けられた。

堀之内礼二郎制作統括は「聞いている人を元気づけようと優しく温かく語りかける平川さん。そんな様子を思い浮かべた時、さだまさしさんの姿が平川さんに重なりました」と、起用理由を明かした。