東映は3日、都内の同社で会見を開き、1971年(昭46)の同日にTBS系で放送が始まり、50周年を迎えた「仮面ライダー」の完全新作映画「シン・仮面ライダー」を23年3月に公開すると発表した。

監督・脚本は公開中のアニメ映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」総監督の庵野秀明氏(60)が務める。同監督が実写映画のメガホンを取るのは16年「シン・ゴジラ」以来となる。東映の白倉伸一郎取締役テレビ第二営業部部長は「全世界同時公開を予定…目指しております」と全世界同時公開を目標に掲げた。

白倉氏は質疑応答の中で、特撮や仮面ライダーを愛好し、専門家としても知られる庵野監督が目指す方向性を聞かれると「庵野監督は5歳年上なんですが、ものすごいクリエイターに羽ばたかれた。ものすごい愛情、愛着を持っているのがうれしい」と語った。その上で「好きだということは存じ上げていた。ただ好きな人ではない。世界的なクリエイターと、結び付けられるのは監督が50年前、ご覧になったのは僥倖。打ち合わせしながらイメージが持っている。必ずや愛に満ちた、初めて見た人も楽しめる作品になると信じています」と笑みを浮かべた。