宝塚歌劇団は6日、8月15日付での退団を発表している月組トップ珠城りょうの後任として、次期トップに月城かなとの昇格が決まったと発表した。同じく退団するトップ娘役美園さくらの後任は、海乃美月が決まった。

月城、海乃の新トップコンビとしてのお披露目は、10月11日に初日を迎える月組博多座公演「川霧の橋」「Dream Chaser-新たな夢へ-」になる。

月城は09年入団の95期生で、星組トップ礼真琴、花組トップ柚香光と同期。すでにトップ娘役3人を輩出し、下級生時代から各組で頭角を現して「黄金世代」と呼ばれた95期から3人目のトップ就任になる。

入団後は雪組に配属され、当初から抜群の美貌、ノーブルな立ち姿で注目。新人公演には3回主演。15年には宝塚バウホール作に初主演し、17年に月組へ移った。タカラジェンヌとして最も重要な素養のひとつ、品格も備え、下級生時代から定評のあった演技力にも磨きをかけ、落ち着いた芝居運びでも存在感を発揮してきた。

昨年は初の全国ツアー主演が決まっていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止。今年2~3月に東京、大阪公演として、故春日野八千代さんの代表作のひとつ「ダル・レークの恋」に主演し、完走していた。