ジャニーズJr.内グループTravis Japanが10日、東京ガーデンシアターで、初全国ツアーの東京公演を開催した。昨年はコロナ禍でライブが次々と中止に。今年3月のツアー初日福岡公演が、1年7カ月ぶりの有観客公演となった。得意のアクロバットや全員そろったシンクロダンスを披露し、ファン5000人を魅了した。

開演前にメンバー7人が日刊スポーツなどの取材に応じ、初のツアーに臨んでいる心境や、意気込みを語った。

川島如恵留(26)は「今回のツアーでは576日ぶりに有観客で、今までは当たり前だと思っていたこの幸せな状況で1年7カ月ぶりにやらせていただいて」と感謝した。「今回は(観客が)声を出せないような状況ですけど、そういうことを踏まえて、7人でライブ作りました。ペンライトを使ったり、一緒に踊ったり、そういうことがたくさん盛り込まれているので。みんなで世の中を明るくしていきたいです」と伝えた。

吉澤閑也(25)は「やっぱりこういう時期ですし、笑顔とかが大切だなってすごい思います。僕たちからお客さんに発信して、たくさん笑顔にできたらいいなと思っています」と話し、「ツアーは5月まであるんですけど、まずお客さんが笑顔になって、来られないお客さんにもこれからもずっと笑顔にできるような公演にしたいな、って思います」と意気込んだ。

七五三掛龍也(25)は「今まで各地をまわってきて、その地方ごとの言葉を皆さんに言いたいなって思っていて。楽屋では毎回、地その地方の言葉を勉強したり、自分で調べたりとかしています」と明かした。「この先もまだいくつかの地方が残ってるので、勉強したいなと思っています。今日は東京弁ですね」と笑った。

松田元太(21)は「去年の夏にはメンバーがソロで『Summer Paradise』公演をやらせていただいたり、すごく貴重な経験をたくさんさせていただいています」と感謝した。「それを武器にしてちゃんと成長して、今のツアーの中でもすごく仲の良さが深まってきたので、国民的スーパートルネードアイドルなって、ファンの皆さまを巻き込んで、仲良く温かい家族であり続けようと決めました!」と宣言した。

松倉海斗(23)は「全国をまわらせていただいて、やっぱり各地方によって全然空間というか、お客さんの反応とかも全然違うと感じています」と振り返った。「それぞれのご当地のものをちょっと格好よく言う、みたいなセクションがライブ中にありまして。毎回考えています。皆さんに温かい気持ちになってもらいたいです」と話した。

中村海人(23)は「1年7カ月ぶりにファンの方々と会って、作ってくれるうちわとか、そういうのって本当にありがたいんだなぁ、って一番感じましたね。あらためて、ファンの方々が作ってくれたものを久々に見て、感動しました」としみじみ。「まだ厳しい時期は続いていますけど、いろんな人に触れ合っていきたいので、僕たちも気をつけながら、皆さんにも手洗いうがいとかをより一層していただいて、会えるようにしていきたいですね」と伝えた。

リーダー宮近海斗(23)は「自分たちもステイホーム期間、エンターテインメントの力に勇気づけられたりとか、元気になるという気持ちを客観的に味わえました。それを直接お届けできる機会が、もっともっとありがたいものになりました」と心境を明かした。「その上で、こんなに楽しい空間があるんだったら、お客さんからも、僕らからも、もっと気を引き締めて気をつけようっていう意識が広がれば、厳しい状況も、厳しくなくなってくるというか、皆さんがどんどん幸せになると思います」と言葉に力を込めて、「個性を爆発させながら、楽しみながらやっています」と笑顔を見せた。

ツアー初日となった3月22日の福岡公演では、冒頭で感極まったメンバーもいたという。武者震いしていたという吉澤は「めっちゃ緊張していて。足がガクガクしていて。初心に戻るというか、初めてコンサートした時の感覚でした」と明かした。松田は「ペンライトをファンのみんなと一緒に振る演出があって、あらためて見るペンライトの海と、横1列で歌っている自分たちを感じて、すごく考えて、このグループで良かったなって感じて、大粒の涙が3滴くらい出ました」と振り返った。

七五三掛は「涙があふれそうだったんだけど、オープニングの『VOLCANO』が格好いい曲でもあるので、我慢した」と説明した。「その瞬間に、ジャニー(喜多川)さんが昔よく言っていた、『泣く時は引退する時』って言葉を思い出して、我に戻って、しっかりやらないとって思いました。でもやっぱり、久々にファンの皆さんの前に立って感動しました」と明かした。【横山慧】