東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に対する3度目の緊急事態宣言の25日からの発令を前に24日、音楽や舞台、映画などのイベントも中止や延期が次々と発表された。

松竹は「滝沢歌舞伎ZERO2021」(25日~5月11日の)など、東京・歌舞伎座や新橋演舞場での公演中止を発表したほか、東宝は東京・帝国劇場やシアタークリエなど28日~5月11日まで(25~27日は実施)の公演中止を発表。新国立劇場も、期間中に実施の4公演の中止を発表。TOHOシネマズは4都府県の21劇場を休業する。

また宝塚歌劇団も26日以降の兵庫・宝塚大劇場の花組公演や、東京宝塚劇場の星組公演などを中止。音楽業界も、ジャニーズWESTが大阪城ホール公演(5月2~5日)を中止。EXILE TRIBEが京セラドーム大阪公演(同8~10日、12日)を中止もしくは延期する。4都府県にとどまらず、宮城・川崎町で開催の「ARABAKIロックフェスティバル」(4月30日、5月1~2日)も中止を発表した。

政府は今回、イベント実施については原則無観客での開催を要請。これまで各イベント主催者は、政府のガイドラインに従いながら、利益度外視で対策を講じてきた。大規模なクラスター発生はなく、観客の多くもマナーを守ってきた。今回も大きな打撃を受けることが見込まれ、イベント関係者は「補償もままならないのが現状。これ以上どうすればいいのか」と嘆いた。