事故で脊髄を損傷し、車いすで活動している地下アイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともか(29)が、国を提訴したことを報告し、その理由を説明した。

猪狩は11日、自身のYouTubeチャンネルに「私が国を提訴する理由と事故当時の気持ち」と題した動画をアップ。2018年4月、東京都文京区の湯島聖堂の敷地内にあった案内板が倒れ、近くの歩道を歩いていた自身にぶつかったという事故の経緯を説明するとともに、「今回、その看板の責任者である国を提訴しました。これは看板が長年管理されず、根元が腐っていたことが原因で起こってしまった事故です。逆を言えば、看板の管理をしっかりしてくれていたら、この事故は起きていなかったと思います」とした。

続けて「今回、私が声を上げることで、今後、公の建物や看板の管理が行き届き、私のように突然の事故で命や体の自由を奪われる人がいなくなるようにと思い、提訴しました」と説明した。