A.B.C-Z五関晃一(35)は、ジャニーズ事務所の中でも特にパフォーマンス力が高いタレントの1人だ。ステージではキレのあるダンスやアクロバットを披露し、ファンを魅了する。「滝沢歌舞伎」など他のジャニーズタレントの振り付けを手掛けることもあり、滝沢秀明副社長(39)からも信頼を寄せられている。

6月に36歳になる五関の活躍は、日々体力の衰えを如実に感じている同世代の記者からすると、率直に感嘆する。年齢についてどう向き合っているのか尋ねると、五関は「正直、あんまり意識したことないですね。衰えとかは」とサラリ。「まだまだですね、全然」と謙虚にほほえんだ。

ジャニーズ事務所には年齢を重ねてもパフォーマンス力が衰えず、むしろ年々さらに磨かれていくタレントも多い。ダンスだけをとっても、全員40代に突入したV6や、ミュージカルで信じられないような動きを連発するKinKi Kids堂本光一(42)、振付師としても活躍し、鍛え上げられた肉体を持つ屋良朝幸(38)ら、枚挙にいとまがない。

取材中に偉大な先輩たちの名前が挙がると、五関は「何より、東山さんがいるんで。何も言えないっす」と笑った。54歳にしてなお、現役バリバリの東山紀之だ。毎日腹筋1000回を欠かさないというエピソードや、「仕事帰りにロケバスの途中で降りて、走って帰宅した」など、数々の逸話がある。まさにレジェンドだ。

東山は昨年5月のステイホーム期間中、A.B.C-Zとともにジャニーズ事務所のYouTube公式チャンネルに登場した。ストレッチや、「肩だけ腕立て伏せ」や「ねじる腹筋」など独特のトレーニングを紹介し、ジャニーズきっての肉体派塚田僚一(34)も「何だ、この筋トレ!?」と興味津々だった。

4月末に近藤真彦(56)が退所したことに伴い、東山はジャニーズ事務所の新たな“長男”となった。ストイックな姿勢と高いプロ意識で、後輩タレントたちの手本となり続けている。【横山慧】