嵐の二宮和也(37)が、来年公開予定の映画「TANG タング」(三木孝浩監督)に主演することが10日、分かった。昨年公開の「浅田家!」以来約2年ぶり、昨年末の嵐活動休止以降初めての映画主演となり、妻に捨てられたダメ男を演じる。

原作は、英作家デボラ・インストールが発表し、ベルリン映画祭で「映画化したい1冊」に選ばれたハートウオーミング小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。ゲームざんまいで妻に捨てられ、人生に迷う無職の春日井健(二宮)が、家の庭に突然現れた「タング」と名乗る不良品ロボットと出会い、異色のポンコツコンビによる壮大な冒険が幕を開ける。

15年公開の「母と暮らせば」で吉永小百合(76)、19年「検察側の罪人」で木村拓哉(48)と、数々の名優とタッグを組んできた二宮も、ロボットとは初共演。最高峰のVFX(視覚効果)技術を使い、実写とCGキャラクターの融合した世界を描く。田口生己プロデューサーは「数々の作品で観客を魅了してきた二宮さんが、ロボットを相手に冒険に出る主人公を演じていただけたら、とんでもない化学反応が起きるのではないかと期待を持ってオファーさせていただきました」と起用理由を明かした。

二宮は「タングというロボットを通じて、ダメ人間が社会と向き合う。一見特殊な形に見えますが、普遍的な友情物語だと思っています」とコメント。先月クランクアップし「世の中が大変な状況下ではありますが、無事に撮影が終わりホッとしています」と話した。「個人的には監督の演出に応えられるように必死についていった印象的な作品となりました。公開を楽しみに待っていただけたらうれしいです」と呼び掛けた。