MaRuRi(24)とRyuga(23)の男女デュオ「まるりとりゅうが」が、6月30日に初のフルアルバム「まるりとりゅうが」を発売し、インタビューした。

まさに「SNS世代」の2人。話を聞くと、18年4月に結成したが、そもそものきっかけも「SNS」だという。高校時代にニューヨークに語学留学していたRyugaは、ふとしたことから独学でギターの弾き語りを始め、SNSを通じて配信していた。帰国後も継続し、曲作りをし始めた際に制作した「好きなのに」という曲を、偶然ライブやSNSを通じて知っていたMaRuRiがカバーしたことから始まったという。

当初は、自らの曲をカバーしてもらったうれしさから反応し合うようになったというが、“プロデューサー気質”のRyugaは、「こんなに歌もうまいのに、どうしてもっと広がらないんだろうって思っていたんです。そこから『MaRuRiをもっと広げたい!』と、SNSのアドバイスをし始めました」。SNSの使い方に自信があったというRyuga。当時、MaRuRiのTwitterのフォロワー数は8000人ほどだったというが、インスタグラムも絡めながらフォロワー数は一気に約10倍増加。当初は、MaRuRiがソロでデビューする計画もあったというが、その後行っていた2人のSNSでのライブ配信も好評で、デュオとしてデビューすることになった。

Ryugaは今年3月に慶大を卒業したばかり。話をしていても、聡明(そうめい)さを感じるとともに、あらゆることに興味を示したり、話が広がっていくのは、さながら「プロデューサー」だと感じた。作詞作曲を行い、自らも歌う“プレーヤー”だが、“プロデューサー”としての今後も楽しみな存在だ。【大友陽平】